開催報告


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第9回九州放射線医療技術学術大会を終えて

       第9回九州放射線医療技術学術大会 大会長 小川正人


 会場入口にて
  第9回九州放射線医療技術学術大会を平成26年11月1日(土)2日(日)に北九州国際会議場(福岡県北九州市)において、「放射線医療の原点から未来へ 〜これからの装置管理を考える〜」を大会テーマに、公益社団法人日本診療放射線技師会 中澤靖夫 会長、公益社団法人日本放射線技術学会 真田茂 代表理事を来賓にお迎えして開催いたしました。
9月に大分県別府市で第30回日本診療放射線技師学術大会の開催もあり、盛り上がりを心配しておりましたが、お陰様で一般演題153題、参加者数も一般市民102名を含み961名と大変満足できる数字であり、九州の会員の本学術大会への想い、熱意に敬意を表すとともに参加された皆様や関係各位に深く感謝申し上げます。
 特別講演では、中澤靖夫会長より「診療放射線技師法の改正と課題」と題して、日本診療放射線技師会のこれまでの取り組みと今後の計画についての報告がありました。教育講演では、産業医科大学放射線科学教室 興梠征典教授より、「放射線医学の進歩と未来への展望」をテーマに、放射線医学の進歩は、放射線科医師、診療放射線技師、メーカーの開発技術者の三位一体で進歩してきた経緯があり、医療に貢献できる研究を継続して行うことが重要であるとされました。シンポジウムでは、「装置管理を考える」をテーマに児玉直樹氏「医療機器の安全管理と診療放射線技師の役割」、佐藤弘史氏「放射線治療領域における機器管理」、村松禎久氏「CT装置管理を考える」、沖川隆志氏「MRI装置管理の現状将来展望」、野口雄司氏「医療機器の保守点検実施率を法制度から考える」の5名による熱気溢れる講演が行われました。
 さて、本学術大会は、第1回福岡大会に始まり、昨年の第8回佐賀大会で九州を一巡し、今大会で二巡目となることから、これまでの大会を精査し、更なる進化・発展を目標に掲げて準備を進めてきました。新企画として一般演題ポスター発表、生涯教育セミナー、市民公開講座、新形式でのランチョンセミナーなど多くのチャレンジを行いましたが、どの会場も満席で安堵いたしました。特に、市民公開講座については、一般市民102名を含む229名と想定を上回る参加があり、広報活動にご尽力いただきました関係各位に感謝申し上げます。
情報交換会につきましても、参加者数211名と大変盛会で、盛り上げていただいた“技師團(済生会熊本病院)”、“おやじフレーバーズ(北九州市立八幡病院)”、“小倉記念病院太鼓部”の皆様へ感謝申し上げます。また、今回は事前登録制度に力を注いだ甲斐があり、事前登録にほぼ一致した参加数となり、今後の運営の参考になったことと思います。
 最後となりますが、“記憶に残る、将来に繋がる学術大会”となるように鋭意準備を進めてきた実行委員一同の想いが伝わったことと確信して、第10回九州放射線医療技術学術大会(平成27年10月31日-11月1日 宮崎)へとバトンを繋ぎたいと思います。ご支援ご協力いただきました関係各位に深く感謝申し上げます。